2013年1月7日月曜日

ラズベリーVol.23(親類縁者あつまりて・・・)

(四十九日が経ちました。葬儀の日に思ったことです。)



小学生の夏休みのぼくと、いなかのおじさん。

ぼくがどんなにおとなになっても、おじさんにはおいつかない。

そのおじさんがしんでしまった。


いつかおじさんにおいつけることは、すこしもうれしくなかった。

かわりに、あの時にぼくとおなじ少年や少女だったひとの傍らには、

あの時のぼくやあのこがいる。

そしてあの時のおじさんは、ぼくだ。


いまのかれらが、いつかのおじさんになったときには、

いつかのぼくはいないだろうけど、

あの時のぼくがまた、そこにはいるんだと思う。


いまのぼくは、そんなことをいまのかれらに伝えていきたい。

ことばやそれ以外のつたえ方で。


あの時のおじさんに、おいつけるように。



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