(四十九日が経ちました。葬儀の日に思ったことです。)
小学生の夏休みのぼくと、いなかのおじさん。
ぼくがどんなにおとなになっても、おじさんにはおいつかない。
そのおじさんがしんでしまった。
いつかおじさんにおいつけることは、すこしもうれしくなかった。
かわりに、あの時にぼくとおなじ少年や少女だったひとの傍らには、
あの時のぼくやあのこがいる。
そしてあの時のおじさんは、ぼくだ。
いまのかれらが、いつかのおじさんになったときには、
いつかのぼくはいないだろうけど、
あの時のぼくがまた、そこにはいるんだと思う。
いまのぼくは、そんなことをいまのかれらに伝えていきたい。
ことばやそれ以外のつたえ方で。
あの時のおじさんに、おいつけるように。
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